2017年3月21日火曜日

Scrapboxで数式を

同業者(数理系研究者)のみなさんは,ちゃんとした論文での数式なら LaTeX やワープロの数式エディタを使って,数式表現の処理方法は確立していると思う。でも,ちょっとメールで議論したりするときや,ネット上の簡単な紹介ページに数式をいれたりするのは,いちいち PDF にして公開するのも面倒くさい,と思いませんか?

最近,かの増井さん(*)が ScrapBox という便利サービスを始めたので,ダメもとで「数式もなんとかして」とお願いしてみたら,@shokai さんが実装してくれた(もともと計画があったのでしょうか)。めちゃ便利。で,さっそく書いたページがこれ。まだ使い始めなので,全貌は見えてないけど紹介を。

  1. 多くの数理系研究者の間で標準仕様の LaTeX 書式を知っていれば簡単に数式がいれられる。
  2. 入力結果は段落ごとに整形してくれるので,コンパイルせずにすぐに数式が読めて,WYSISIG に近い操作感。
  3. 数式に関しては LaTeX のソースがそのまま残っているので,コピーペーストで LaTeX ファイルに移動すれば,そのまま本番の論文に使える。(そのうち sb2tex ってフィルタができるんじゃなかろか。)
  4. 同一ページを複数の人間で編集できるので,共同研究者などとネットを介して議論が容易。
とくに,下書きなどせずに数式を書きながら考える派の人にとっては,2のすぐに数式が読めるのはとてもありがたい。自分はノート上で計算してだいたいあたりをつけておいて,WYSIWYG的エディタ(LyX使ってます)で計算しながら文章を仕上げていくスタイルなので, emacs なんかで LaTeX のソースコードを書くのは苦手だった。だから,出先で自分の環境が使えない場合などは泣く泣くソースコードを編集していたのだが, ScrapBox はブラウザさえあれば使えるのでとっても便利。

数式以外の便利な点はネット上にいろいろレポートあるので探してみてください。同業者のみなさん,是非おためしあれ! 





(*)みなさんが毎日お世話になっている携帯の予測変換をはじめた(チャーリー・クリスチャンがエレキギターをはじめたという意味で)のが増井さんです。実は大学時代の先輩で,いっしょにバンドやってました。

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